手段としての自作OSのススメ
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- この記事は、「自作OS Advent Calendar 2016」の12/09が空欄だったので急きょ書くことにした記事です。
- 余談ですが、「自作OS」と「OS自作」というのは同じ意味なのか違うのか、違うとしたらどう違うのか、いつも悩みます・・・。
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- このアドベントカレンダの読者は、おそらく純粋にOSの自作を楽しめるすてきな人たちだと思っています。
- だから目的とかなくても十分に楽しいでしょう。それはとてもいいことです。
- でも、目的を持ってOSを作ることはまた別の楽しさがあるので、それを紹介させてください。
- たとえば既存のOSよりも自分のOSはここはすごいんだ(予定)、という何かがあるとかです。もしくは、このアルゴリズムでうまくできるかどうか実験してみよう、とかでもいいです。
- とにかく、なにか目的があって、そのためにOSを作る、そういう開発を経験してほしいのです。
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- 目的を定めると、ときには、それってわざわざOSを作る必要なんてないんじゃないか?となってしまうことがあります。
- その場合は、いさぎよくOSを作るをやめてみましょう。OSを作る理由を無理に探す必要なんてないです。そうなってしまったら、もはや作ることが目的で、目的を探すことが手段になってしまっていますから。
- OSを作らずにもっと楽な方法で目的を達成できるのなら、ぜひそうしてください。それで目的が達成できておめでとうございます!
- でもそうやっていろいろと目的を解決しているうちに、どうしても「これはOSを作るしかないんじゃないか」「もはやOSから作るのが一番簡単なんじゃないか」というテーマにぶつかることがあります。
- 自作OSに慣れている皆さんは、OSを作るのがそれほど大変ではないということも知っているので、この直感は信じていいと思います。
- そういう場面に遭遇したら、そのときこそ、目的を持った自作OSをやりましょう!
- 目的があり、そのためにOSの開発が不可欠という状況になると、あなたの開発にはすさまじい説得力を持ちます。
- 他のOS開発とは違うんだという空気が出てきます(笑)。
- ブログに書けば応援したり賛同したりする人がすぐに出てくるでしょう。
- 是非その感覚を一度味わってみてほしいです。
(7) おまけの余談
こめんと欄